Useful 2023/06/26
先日、僕が乗っているNinja400が車検の時期を迎え、せっかくなのでユーザー車検に初挑戦してきました。バイクや車のユーザー車検は難しいイメージがありがちですが、実は必要な書類や知識はほとんどありません。今ではスマホで簡単に予約を取るやり方もありますし、構造変更などが無ければ、書類に記入する手間や時間も無く、点検整備記録簿も自宅で事前にダウンロード可能。この記事ではユーザー車検のやり方や注意点を、手順に沿って説明しております。
Contents
どうも、awa(@awa_ninja400)と申します。
僕のNinja400が車検の時期を迎えたので、バイクのユーザー車検に初めて挑戦してみました。
この記事では、ユーザー車検の予約の手順、掛かる費用や必要書類の書き方、その他注意点などを解説します。
初めてバイクのユーザー車検に挑戦される方の参考になれば幸いです。
車検とは、バイクが公道を走行するにおいて保安基準に適合しているかを検査すること。
ドライバーやライダーは、車検を2,3年に一度受ける義務があり、合格すると自動車検査登録を2年間更新することができ、車検証という証明書を受け取ることができます。
車検には「ディーラー車検」と「ユーザー車検」の2つがあり、ディーラー車検はお店が車検を済ませてくれ、ユーザー車検は個人で車検を通しに行くことです。
ディーラー車検は、車検に通すための整備と、法定点検である12ヶ月点検を同時に行ってくれるので、車検と整備を個人で行うのが不安な方におすすめ。
ユーザー車検は、個人で運輸支局に持って行き車検を通すので、ディーラーだと掛かってしまう手数料などを大幅に浮かすことができます。
さらに、12ヶ月点検は「法定点検」ではありますが、個人でも可能なので、日頃から自身で点検をされている方は「点検整備記録書」に、自身の氏名を記入して提出すれば大丈夫です。
また、12ヶ月点検は法定点検で義務化されています。ですが、仮に12ヶ月点検を行なっていなくとも、罰則などのペナルティは存在しません。
ただ、安全にバイクに乗るため、自身のバイクを良い状態で長く乗るためには、定期的に点検やメンテナンスが欠かせません。罰則は無いですが点検を欠かさずに行うことを推奨します。
ここからは実際にユーザー車検を受けてみて感じたメリットとデメリットを紹介します。
お店で受けるディーラー車検は、点検整備など込みで5~10万円が相場となっており、かなり高額です。
それに比べてユーザー車検は、2万円以下で受けることができます。
ディーラー車検は、バイクをお店に預けておき、その期間は代車を借りたりして、当然ながら自分のバイクに乗ることができません。
ですが、ユーザー車検は慣れれば1時間程で終わるので、ユーザー車検を済ましてからツーリングに行くことも可能です。
ユーザー車検に必要なものや書類は、ほとんどバイクに積載されている事が多いので、初めての方でも安心して揃えられます。
陸運局で書類に記入する必要もありますが、基本的に住所・氏名しか求められません。もし分からない場合でも、相談用の受付も用意されているので、書類の書き方や手順を聞けば大丈夫です。
レーン検査にバイクを通す際も、係員さんに初めてだと伝えれば、係員さんの指示通りに動くだけになります。
メリットがいっぱいあるユーザー車検ですが、もちろんデメリットも存在します。
ユーザー車検は、平日にしか受けることができません。
平日に学校や仕事がある方は、ここが1番悩むポイントだと思います。
いくらユーザー車検が簡単でも、陸運局までバイクを持って行き、書類の準備やレーン検査を受けるのは正直面倒です。
ただし、たった数時間の労働で数万円を浮かすことができると思うと、多少は全く気になりませんよね。
バイクのユーザー車検の予約をする手順は、「自動車検査インターネット予約システム」にログインし、お住まいの都道府県を選択します。
そして、ユーザー車検を受けたい時間帯を選択すれば、上記の画像のように予約完了。
予約が完了すると、登録したメールアドレスに予約番号やバーコードが届きます。
送られてきたバーコードは当日必要になりますので、すぐに開けれる状態にしておきましょう。
初めてユーザー車検を検討している方は、必要書類の準備が大変そう難しいイメージを持っている方が多いと思います。
ネットでユーザー車検について色々調べてみると、「書類を用意するのが面倒臭い。」「複雑だからバイク屋に任せとけ。」などと書き込んでいる方をちらほらと見つけました。
今回、初めてユーザー車検に挑戦した感想としては、「あれ、ほぼ手ぶらだった。」というのが正直な感想。
必要なものや書類は、ほとんど陸運局で受け取れます。また、書類の書き方も2枚の紙に住所と氏名を記入した程度です。
バイクのユーザー車検に必要なもの、1つ目に必要な書類は「自動車検査証」です。
見にくいですが、右の青色の書類です。
車検証は恐らく車やバイクに常に積んであると思います。
なので、わざわざ用意する必要はありませんね。
バイクのユーザー車検に必要なもの、2つ目に必要な書類は「自賠責保険証明書」です。
恐らく自賠責保険証明書も先ほどの自動車検査証と一緒に車やバイクに積んでいる方が多いと思います。
なので、これも用意するのは余裕。
バイクのユーザー車検に必要なもの、3つ目に必要な書類は「直近の納税証明書」です。
これは、もしかしたら無くしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
納税証明書は、毎年5,6月に支払えと封筒で届くものです。
大抵はコンビニでお支払いされている方が多いと思います。
お支払いを済ませると、店員さんからカラーの紙の端っこの部分を領収書として受け取ると思います。
あの領収書が納税証明書で、クレジットカードやオンラインでお支払いをされた方は、遅くても支払いから2週間以内に納税証明書が届くはずです。
僕はコンビニで支払い、その受けっとった納税証明書を無意識にゴミ箱に捨ててしまいました。
納税証明書をなくしてしまった方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
でも、大丈夫。
市役所で税務課に「納税証明書を紛失した。」と伝えれば、無料かつ1分程度で印刷して渡してくれます。
ですので、これも用意するのは余裕です。
バイクのユーザー車検に必要なもの、4つ目に必要な書類は「点検整備記録簿」です。
点検整備記録簿は、事前にダウンロードして必要な箇所をして、必要な箇所を記入するだけです。
項目を点検し、問題がなければチェックをします。
用紙に載っているのは車検でチェックされる項目なので、全ての項目に問題がなければ、必然的に車検を確実に通ります。
ただし、車検後に点検を行う前検査(後整備)で車検を通す場合は、この書類は不要です。
検査後に窓口で「後整備でよろしかったですか?」と聞かれると思いますので、用意してない場合は「はい。」と答えればOK。
ユーザー車検当日に用意してもしてなくても問題ないですが、点検後は24ヶ月点検をすることを推奨します。
車検では、重量税や自賠責のお金が必要になります。
ユーザー車検で費用がかかる1つ目は、「自動車検査票」です。
次の2年間お世話になる車検証ですね。
車検証に貼らなければならない収入印紙は2枚あり、それぞれ1,400円と400円が必要になります。
合計1,800円をお支払いください。
ユーザー車検で費用がかかる2つ目は、「自動車重量税納付書」です。
これは年式によって費用が変わってきます。
12年前のバイクまでは「3,800円」、13年前のバイクからは「4,600円」、18年前のバイクからは「5,000円」です。
僕のNinja400は2018年式ですので、3,800円でした。
ここまででかかった費用は、「5,600円」です。
自賠責保険などの金額は全国で異なり、12ヶ月なのか24ヶ月なのか加入する期間によって料金も変わってきます。
恐らく次の車検までの24ヶ月で自賠責保険に加入される方が多いかと思うのですが、大体9,000円あればお釣りが返ってくると思います。
ユーザー車検で必要な費用はこんな感じですので、最低でも15,000円あれば車検を通すことができます。
とりあえず大抵の人は諭吉2枚あれば安心。
ここからは、バイクのユーザー車検の手順を順番に説明して行きます。
保険をかけさせて頂くと、僕も初めてのユーザー車検で多少間違っている箇所があるかも知れません。
ですが、ちゃんと最後の流れまで説明させて頂くので、ぜひ良かった参考にしてください。
ユーザー車検の当日、予約した時間通りに滋賀県守山市の運輸支局へ。
運輸支局にはユーザー車検を受けにきた人や、バイク屋さんまで沢山の方が来ていました。
運輸支局に入ったら、早速ユーザー車検の予約完了時に届いたメールを開いて、バーコードを開きます。
滋賀県の運輸支局では、2番の受付にバーコードを読み取る機械があり、機械にバーコードを読み取らせます。
滋賀県では2番受付でしたが、恐らく全国の運輸支局も小さい数字の受付に、バーコードを読み取る機械が設置されていると思うので、詳しくは職員さんに聞いてみてください。
バーコードを読み取ると、機械の下から「自動車重量税納付書」と「継続検査申請書」が出てきます。
次は、出てきた自動車重量税納付書と継続検査申請書を持って、収入印紙を購入しに行きましょう。
陸運局内の窓口で収入印紙を購入することができるので、窓口に「自動車検査票」と「自動車重量税納付書」と6,000円くらい持って行きましょう。
恐らくユーザー車検の受付時にQRコードを読み取ったら、職員の人に◯番に行ってくださいと言われると思います。
分からない場合は、「収入印紙を購入する受付はどこですが?」と聞けば教えてくれます。
収入印紙を購入した受付の近くに自賠責保険の受付もあるかと思います。
都道府県によって変わるかも知れないので、分からない場合は受付の人に聞けば教えてくれます。
検査レーンに入る前に必要書類に記載漏れがないか確認しておきましょう。
といっても、継続検査申請書と自動車重量税納付書に、住所と氏名を記入するだけですが。
これは、継続検査申請書です。
赤丸のところに住所と氏名を記入してください。
これは、自動車重量税納付書です。
これも同じく、赤丸のところに住所と氏名を記入してください。
ここまでで書類関係の準備は整いました。
ここからは二輪用の検査レーンに向かって職員さんに言われた通りにするだけです。
一応検査のやり方など事前に知っておいた方がいいと思うので、続きもご覧ください。
これでようやく検査レーンに入る準備が整いました。
検査レーンでは、自分の番が来ると職員さんに「書類出してください。」と言われるので、すぐに出せるような場所に書類を用意しておきましょう。
渡す書類は、先ほど収入印紙を貼り付けた書類です。
滋賀県の検査レーンは1番右の0番レーンと呼ばれている場所です。
当日、多くの車が並んでいましたが、バイクのレーンはガラガラですぐに自分の番がきました。
検査レーンで自分の番が来たら、職員さんにまず
「こんにちは。俺、ユーザー車検初めてなんだよねぇ〜…。」
と伝えましょう。
ちなみにふざけてません、検査場の注意事項のとこに書いてました。
すると職員さんが付きっきりで丁寧に教えてくれます。
検査を受ける車種があっているかどうかの確認です。
恐らくバイク屋さんなどの大量に持ち込んでいる場合に必要なのかも知れませんが、一般の人には関係ないことかも。
まず最初に、地面に埋まっているローラーの上に、バイクのタイヤを乗せます。
そして足元にローラーのスイッチがあるので、それを踏むとローラーが回り出します。
指定の位置までいけたら、ギアをN(ニュートラル)にして、職員さんの指示を待ちましょう。
職員さんの指示が出たら、足元のスイッチを踏むのですが、これが最大の注意点。
右手、右足で同時に最大までブレーキをかけつつ、左足でスイッチを踏む。
ローラが周りだしてより不安定になるので、立ちごけしないように無理はしないように。
ブレーキを離してスイッチを踏みます。
そうするとローラーの回転がどんどん速くなっていき、40kmになったところでスイッチから足を離します。
まずはヘッドライトの光量や光軸を専用の機械で調べられます。
基本的にじっとしておくだけで大丈夫です。
途中、ハイビームにしてと言われるので、ハイビームにしてそのまま待機。
プローブという細長いワイヤーのようなものをマフラーに入れ、マフラーの排ガスの検査をされます。
マフラーをカスタムされている方は、車検対応のマフラーや純正マフラーに交換しておきましょう。
また、マイクを近づけてマフラーの音量を測られます。車検対応の純正マフラーなどがない場合は、マフラーの中に軍手などを詰めて音量を小さくする方法もありますので、ぜひ調べてみてください。
バイクのマフラー音が原因でユーザー車検に落ちる方も多いので、不安な方は下記の記事もご参考ください。
マフラーのチェックが終われば、レーン検査は終了となります。
車体に問題がなければ、書類に判子を押してもらえます。
レーン検査が終わったら、受付に戻ります。
受付の人に、レーン検査が終わったという旨を伝え、判子を押してもらった書類や自動車検査証、自賠責保険などを渡してください。
そして番号札を貰い、5分後ほど待機していると、ナンバープレートの左上に貼っているシールを貰えます。
シールを貼って、これにてユーザー車検終了。
今後2年間、Ninja400に乗れるようになりました。
今回はバイクのユーザー車検に初挑戦してきました。
新しいことに挑戦したので当たり前ですが、右も左も分からずちょっとだけ苦戦しました。
ですが、実際にやってみると想像していたよりもずっと簡単で、終わったときも「あぁ〜、終わったぁ!」感はなく、結構呆気なかったです。
ですので、もし平日にお休みや有給などでお時間がある方は、ユーザー車検に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ディーラー車検よりもかなり費用を浮かせることができますし、所要時間も1時間程度だったので、ユーザー車検後にそのままツーリングに行くことも可能です。
今回はユーザー車検についての記事を書いてみました。
ユーザー車検を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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