Touring spot 2024/10/27
兵庫県丹波市の高谷山(横峰山)展望台は、バイクや車で行ける雲海スポット。展望台からは丹波市から美山まで望め、天気や時期によって日の出の時間帯に見渡す限りの雲海が広がります。山頂の様子はライブカメラで確認でき、狙って雲海を望むことが可能。この記事では高谷山(横峰山)展望台へツーリングに行く際の行き方や注意点を紹介します。
どうも、AWA(@awa_ninja400)と申します。
先日、「バイクで雲海を見に行きたい!」とふと思い、兵庫県丹波市の高谷山(横峰山)展望台へツーリングに行ってきました。
高谷山は、山頂の展望台から丹波市から美山の山々を一望できる絶景スポット。また、バイクや車で行ける数少ない雲海スポットで知られています。
この記事では、高谷山(横峰山)展望台への行き方や注意点、雲海が発生する条件などをご紹介します。
絶景のツーリングスポットをお探しの方は、是非最後まで読んでいってください。
先述の通り、高谷山(横峰山)展望台は兵庫県丹波市に位置し、標高443メートルのそれほど大きくない山。
ちなみに、高谷山の読み方は「こうだにやま」です。実は、高谷山という名前の山は兵庫県だけでなく、広島県三次市と山梨県南アルプス市にも存在します。
ただし、広島県三次市と山梨県南アルプス市にある高谷山の読み方は「たかたにやま」です。(ややこしいですよね)
2021年に展望台と登山道の改修工事が完了し、山頂周辺にあったヒノキやスギを除去。それにより、山頂からの見晴らしが大幅に改善され、丹波市から美山までの山々を見渡せるようになりました。
さらに、バイクや車でアクセスできることから、山頂の展望台には早朝から日の出や雲海を見に訪れる人が集まるほど、人気のスポットとなっています。
朝5時頃に滋賀県を出発し、約3時間かけて兵庫県丹波市の高谷山に到着。道中は民家が点在する地域を通りましたが、案内板が整備されていたおかげで迷わずに進むことができました。
高谷山には登山口が北側と南側に2箇所あり、展望台への行きは南側から、帰りは北側から降りる計画を立てました。
案内板を右折して少し進むと高谷山の南側登山口に到着しました。しかし、登山口のフェンスが閉まっているではありませんか!(すっとぼけ)
実は、南側の登山口には獣避け用のフェンスが設置されており、入山時に自分で開けて通るルールになっているんです。
フェンスの看板には、高谷山での注意事項が以下の通り記載されています。
高谷山は松茸入札山となる理由で、秋の期間(9月15日〜11月15日)は入山規制が設けられています。
また、11月15日〜3月15日は狩猟の時期となっており、狩猟者も入山するので、目立つ服装や音のなるものを身に付けて入山してください。
フェンスは隣にある赤色の棒で固定できるようになっており、バイクや車で通行する間はその棒を使ってフェンスをしっかり固定しておきましょう。
バイクや車で通行し終わったら、必ずフェンスは閉じることをお忘れなく。
高谷山の山頂までの道はかなり荒れており、特に南側を通行する際は慎重に進む必要があります。
ここからは、高谷山南側の道に関する5つの注意点をご紹介します。
高谷山南側の道には、道路の真ん中を中心に分厚い苔が生えています。
車の場合は問題ありませんが、バイクでタイヤを乗せてしまった場合、滑って転倒するリスクがあります。なるべく中心に寄らないように、ゆっくり慎重に走行してください。
高谷山南側の道は、苔だけでなく落ち葉も多く滑りやすいです。僕が行った日の前日が雨だった影響も考えられますが、乾いた落ち葉も十分に滑るリスクがあります。
写真のように、アスファルトを埋めるくらい大量に落ち葉がある箇所もあるので、なるべく徐行して進むことをおすすめします。
高谷山南側の道には大きな溝があるのですが、落ち葉によって溝が隠れている箇所があります。
脱輪してしまった場合、すぐに救助を呼べるほど立地が良くないので、バイクも車も常に溝があることを意識して慎重に運転してください。
高谷山南側の道中で最も注意が必要なのが「U字のコーナー」です。
写真ではうまく伝わらないかもしれませんが、通常は出くわさないくらい高低差の激しいタイトなU字コーナーが数箇所あります。
対向車が来ないことを確認し、なるべく大きく膨らんで曲がるのがおすすめ。また、足つきの悪いバイクや初心者ライダーの方は、危険ですので北側の道から山頂を目指すことをおすすめします。
高谷山南側の道には、落ち葉だけでなく大きめの枝や石、周辺の木の枝が突き出ています。
落ちている枝や石を踏んでバランスを崩したり、突き出た木の枝で顔を怪我する恐れがあります。路面はもちろん、周辺の木の枝にも注意を配り、可能であればフルフェイスヘルメットやゴーグルの着用をおすすめします。
南側の道を約10分かけて慎重に走り、無事に高谷山山頂の展望台に到着しました。
山頂の駐車場に差し掛かると、早速広がる豊かな自然と壮大な景色に、思わずヘルメットの中でにっこり。とりあえずバイクを駐車場に停めて、山頂をゆっくり散策することにしました。
高谷山の山頂には展望台のほか、駐車場やトイレ、休憩所などの施設も整っています。ここからはそれぞれを順にご紹介していきます。
高谷山山頂の駐車場は、そこそこ広く設けられており、訪れる際に駐車スペースの心配はほとんどありません。
駐車場の奥には横長のベンチが配置されていて、休憩しながら山頂からの景色をゆっくり楽しむことができます。また、そのすぐ後ろには仮設トイレが完備されているので、安心して滞在することができます。
山頂には展望台のほかに、小屋のような休憩スペースが2箇所あり、NHKなどの中継局も設置されています。
休憩スペースには腰掛けられる場所があり、高谷山からの景色を眺めながらゆっくりと過ごすことができます。展望台だけでなく、あちこちに休憩できる場所があるのは、バイクの運転で疲れた体にとって嬉しいポイントですよね。
一際目立つ真っ白な建物が高谷山(横峰山)展望台です。
展望台は3階建てで、2階と3階の両方で座りながら景色を楽しむことができます。
3階はとても開放感のある屋上となっており、天気の良い日には京都の美山町方面の山々まで見渡せるそうです。
高谷山の標高は443mとそこまで高くない山にも関わらず、60km以上離れた場所まで見えるのは、展望台の改修工事があってこそだと思います。
さらに、屋上にはパノラマ写真の看板が設置されており、周囲の山々や雲海発生時の風景と見比べることができます。
山頂の展望台で十分に景色を楽しんだ後、駐車場のすぐ隣にある北側の道から下山することにしました。
多くのライダーが「南側の道よりも北側の方が安全で走りやすい」と言っていますが、果たして本当でしょうか?
北側の道から展望台を出てすぐの場所に、絶好のバイク写真スポットを見つけました。そこは茶色の土が広がり、柵は無く崖がすぐ近くにありますが、広大な景色を背景にバイクの写真を撮るには絶好のスポットです。
さらに奥に進んで探索すると、先ほどよりも見晴らしの良い場所に辿り着きました。
しかし、道中には大きな石が転がっており、正直バイクで走るには難しい道です。距離は短いものの、転倒しないよう慎重に進む必要があります。
この場所も柵が無く、視界を遮る木や草もないため、丹波市の景色を背景にバイクを並べて撮影できました。山頂からは福知山市を背景に撮影できましたが、ここでは丹波市を一望しながらの撮影が可能です。
途中で雨が降り始めたので、記念に何枚か写真を撮ってから、急いで下山することに…。
高谷山(横峰山)北側の道は、口コミ通り南側の道よりも比較的走りやすい印象。
苔や落ち葉がほとんど無く、雨の中でもタイヤのグリップを過度に心配する必要はありませんでした。
ただし、写真では伝わりづらいですが、道路の至る所に大きな穴があり、バイクのフロントタイヤが沈んでしまって少し危険を感じました。
さらに、大きめの石も多数落ちているため、路面が綺麗だからといって油断は禁物です。
北側、南側どちらの道でも慎重な運転が求められますが、バイクの運転に自信がない方には「北側」を通行することをおすすめします。
せっかくなら、高谷山(横峰山)展望台で雲海を楽しみたいですよね。雲海を背景にバイクの写真を撮れたら、良い思い出になること間違いなし!
僕も雲海を見たくて高谷山に行ったのですが、今回は残念ながら見ることができませんでした。
しかし、雲海は天候や時期による条件次第で高確率で発生します。ここからは、高谷山で雲海が発生しやすい条件を解説します。
高谷山で雲海が発生しやすい時期は、10月から3月頃です。特に秋は最も雲海が発生しやすく、10月から11月にかけては比較的高い確率で雲海を見ることができます。
高谷山に冬季入山規制はありませんが、路面が凍結している可能性があるため、冬にバイクでの入山は危険です。
高谷山で雲海が発生しやすい天気は、前日との寒暖差が激しいことや、晴れていて風が吹いてないなどの特徴があります。
雲海が出やすい天気の特徴を下記にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
高谷山で雲海を見るには、日の出から数時間以内がおすすめ。特に、冷え込みが最も激しい朝4時から朝7時頃がピークです。
8時頃から徐々に雲海が薄くなっていき、9時頃には雲海がほとんど残っていない状態になります。
高谷山で確実に雲海が見たいという方は、高谷山山頂に設置されたライブカメラをチェックするのがおすすめ。YouTubeにて高谷山山頂の景色をリアルタイムで確認することができます。
高谷山(横峰山)展望台のライブカメラはこちら
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