Accessories 2023/09/12
プロテクターと併用でバイク用エアバッグを着用するのはサーキット以外でも主流に。白バイ隊員もプロテクターと併用でダイネーゼのエアバッグを採用。エアバッグで助かったライダーの声も多く白バイ隊員もエアバッグの着用を推奨している。アルパインスターズやヒットエアーなど人気メーカーのおしゃれなおすすめジャケット型エアバッグも紹介。
どうも、awa(@awa_ninja400)と申します。
この記事では、最近着用する方も増えてきた、バイク用エアバッグについて書いていきます。
先日ふとテレビを観ていると、夕方の番組でエリート白バイ隊員がバイクの死亡事故を防ぐレクチャーをしていました。
その中でもバイク用エアバッグの重要性を熱心に語られており、毎日危険と隣り合わせの白バイ隊員ですから、何度かエアバッグで助かった経験があったんだと感じたので自身の勉強のためにも記事にすることに。
何故、バイク事故は死亡や後遺症などの悲惨な結果に繋がりやすいのか、バイク事故についてまとめた記事もよければご覧ください。
サーキットでは当たり前のように使用されているバイク用エアバッグですが、最近では安全意識の高いライダーがプロテクターと併用してバイク用エアバッグを着用しているのを見かけるようになりました。
ダイネーゼやアルパインスターズ、ヒットエアーなどの人気メーカーから販売されているおしゃれで安全性の高いおすすめバイク用エアバッグの紹介もしておりますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
車では当たり前のように搭載されているエアバッグですが、バイクのエアバッグとはどういうものなのか。
バイク用エアバッグは、事故や転倒による衝撃でバイクから離れると、車のように膨らみライダーの身体の保護に効果的。
バイクの場合は、バイクに装備されている訳ではなく、ライダー自身がエアバッグのジャケットを着用します。
基本的には、エアバッグとバイク本体に伸縮ワイヤーを繋げておき、ライダーとバイクが離れて伸縮ワイヤーが引っ張られることで、エアバッグに空気が入る仕組みになっています。
伸縮ワイヤーの取り付け方法はエアバッグごとに違い、誤作動の原因となりますのでしっかりと説明書通りに取り付ける必要があります。
また、ワイヤレスで作動するエアバッグもあり、ライダーの危険を自動で察知し、その瞬間にエアバッグが作動しライダーを守ります。
個人的に誤作動とかは起きないのか疑問ですが、ダイネーゼのバイク用エアバッグは既に200万キロ(世界50周分)走行し、MotoGPからウィンタースポーツ、オリンピックアスリートにも使用されていることから、超高性能なバイク用エアバッグなので安心安全。
これからは公道でも、ヘルメットはもちろん、プロテクターと併用でバイク用エアバッグを着用するのが主流になっていくかもしれません。
車のエアバッグは1980年代後半に搭載され始め、続いてバイク用エアバッグの開発が始められました。
バイク用エアバッグの開発が始まって数年後に完成しましたが、当時開発されていたバイク用エアバッグは車と同じでバイク本体に搭載するもの。
ただ、バイク事故の場合はライダーがバイクから投げ出されることでダメージを負うケースが多く、バイク用エアバッグはライダー自身が着用するような形に変更。
初めてライダー自身が着るエアバッグを開発したのは、Hitair(ヒットエアー)で名高い無限電光株式会社さんです。
「着るエアバッグ」というものは存在しなかったことから、部品供給などの様々なトラブルを突破しながら1998年に無事製品化することができたそう。
口コミにて評判が広まっていき、2003年には県警が白バイ隊員に着用させたことで、他県警からの問い合わせも増えてさらに話題に。
現在は46都道府県の白バイ隊に導入されているほか、海外警察などの導入も決まっているらしく、着るエアバッグの認知を定着させていきました。
バイク用品で有名なダイネーゼは、2000年にワイヤレスエアバッグシステムのプロトタイプを開発。
2007年のMotoGPで「D-air® Racing」という、モーターサイクルレース用のシステムが使用され、2011年にイタリア、2014年からは日本でも販売されるようになりました。
2015年には一般道で使用可能な「D-air® Road」が販売されましたが、レースと異なり様々な事故要因のある公道では身体の保護範囲が異なるため、かなり開発には苦労したとのこと。
現在ではMotoGPからウィンタースポーツまで、ダイナミックなスポーツアスリートから支持されております。
また、バイクから離れないで作動するワイヤレスシステムと、転倒時バイクから離れない白バイ隊員の相性が良いことから、2022年12月に警視庁の白バイ隊員の採用が決定しました。
ここからはバイク用エアバッグにどんな種類があるのかご紹介していきます。
バイク用エアバッグには大きく分けて4種類あります。
一体型エアバッグ・ハーネスはエアバッグが仕込まれたハーネスと、エアバッグの一体型のもの。基本的にジャケットやプロテクターの上から着用しますが、ジャケットの中に着用することができるタイプもあります。袖がないため真夏でも着用することができ、冬もかさばらないので年中快適に使うことができます。
ベスト方のバイク用エアバッグは、ベストの中にエアバッグが仕込まれているもの。ハーネスと同様、基本的にはジャケットやプロテクターの上に着用するものです。ベストタイプのバイク用エアバッグも袖がないので、夏はもちろん年中ストレスなく着用することができます。
ジャケット型のバイク用エアバッグは、ライディングジャケットの中にエアバッグが仕込まれているもの。季節に応じてメッシュなどの様々なタイプがあり、ツーリングメインの着脱する機会が少ない方は、ジャケットタイプのエアバッグ一枚で済むのでとても楽ちんです。
レーシングスーツ内蔵型のバイク用エアバッグは、レーシングスーツにエアバッグが内蔵されているもの。全身をプロテクターで守りつつ、致命傷になりやすい首などをエアバッグでしっかり保護してくれる、安全性がとても高いバイク用エアバッグです。主にサーキットやオフロードなどの、転倒リスクの高いシーンでおすすめです。
バイク用エアバッグは車のエアバッグと違い、自身の用途などに合わせて選ぶ必要があり、何が自身に合っているのかわからないですよね。
ここからはバイク用エアバッグを選ぶ際のポイントを挙げていきます。
バイク用エアバッグは豊富なジャンルが展開されており、様々なシーンに合わせて選ぶことができます。
例えばこのような感じで
ご自身のバイクライフに合ったバイク用エアバッグを選ぶことで、エアバッグ着用をサボりがちになってしまったりすることを防ぐことができます。
バイク用のエアバッグは、残念ながら数千円などの安いものありません。
どれも5万円ほどしたり、高性能になればなるほどもっと金額が跳ね上がっていきます。
まずは後悔しないようにしっかりと用途に合ったジャンルを決め、その中から一番好みのメーカーのものを探すのがおすすめ。
バイク用エアバッグはライダー自身が着用するものなので、季節によって使いやすいよう様々な素材のエアバッグが展開されています。
自身が一番乗る季節はいつなのか、何を目的に乗るのか。仕方のないことですが、高性能になればなるほど比例して金額も上がってしまいます。
自身のバイクライフに合わせることを最優先に、バイク用エアバッグを選ぶことが大切です。
上にも記載した通り、バイク用エアバッグはほとんどが高価なものばかり。ですので、安心・安全に使えるようにアフターサービスの体制がしっかり整っているルートで購入することがおすすめです。バイク用エアバッグで人気のメーカー「ダイネーゼ」や「アルパインスターズ」などの海外メーカーは、主に国内の代理店などがアフターサービスの受付窓口になります。Amazonや楽天市場などのECショップで購入する際は、並行輸入品やメーカー正規販売店以外のショップは避けるのがおすすめ。
バイク用エアバッグは一度膨らんでしまうと、メーカーのメンテナンス無しでは再利用することができません。数万円する高価なものですので、再利用することができる状態であれば、メンテナンスの方が全然安くつきます。
再利用だけでなく、バイク用エアバッグは数年に一度メーカーのメンテナンスに出す必要があります。不運にも事故を起こした際に、メンテナンス不足で作動しなければエアバッグを着ている意味がありません。
ここからは実際に人気や実績のあるメーカーから販売されているおすすめバイク用エアバッグを紹介します。
バイク用エアバッグの中でも特に人気の高い、ダイネーゼ、アルパインスターズ、ヒットエアーからおすすめの商品を厳選しています。
特徴 | ・ワイヤレスエアバッグ ・D-air®テクノロジー搭載 ・カバーエリア:胸、背中 |
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メーカー希望小売価格(税込) | 149,600円 |
サイズ展開 | XS,S,M,L,XL,XXL |
バイク用エアバッグのおすすめ1つ目は「ダイネーゼ Smart D-Air Airbag」です。
このバイク用エアバッグは、MotoGPで使用される最も先進的なダイネーゼD-air®エアバッグテクノロジーを搭載した、あらゆるモーターサイクルライダーにフィットする汎用性の高いベスト。
スマートジャケットという名前の通り、あらゆるジャケットと合わせることができ、ワイヤレス型なので、面倒な接続や立ちごけで誤作動を起こすこともなし。高い安全性のまま通気性が良く、折りたたんでコンパクトにすることもできるので、利便性にも特化しています。
特にすごいのがダイネーゼ Smart D-Air Airbagは、モーターサイクルライダーの周囲で何が起こっているかを1秒間に1000回モニタリングすることで、ライダーに危険が近づくとすぐにエアバッグが作動してくれます。ですが、めちゃくちゃ高性能な分、価格が高いのが少しネック。
特徴 | ・ワイヤレスエアバッグ ・保護エリア:胸部、背中、肩、上腕部、脇腹 |
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メーカー希望小売価格(税込) | 103,840円 |
サイズ展開 | XS,S,M,L,XL,2XL,3XL,4Xl |
バイク用エアバッグのおすすめ2つ目は「アルパインスターズ TECH-AIR®5」です。
アルパインスターズのバイク用エアバッグの中でおそらく一番人気であろうTECH-AIR®5。アルパインスターズ TECH-AIR®5は、胸部・背中・肩・上腕部・脇腹と、上半身を広範囲に守ることができます。
またダイネーゼと同様、アルパインスターズ TECH-AIR®5もワイヤレス型なので、ただ着るだけでバイクやジャケットの接続も不要。加速度と傾きを検出する合計6個の高性能センサーを1000分の1秒毎にモニタリングすることにより、衝突前にエアバッグが展開し最高レベルのプロテクションを提供。
さらに、無料専用アプリで街乗り公道仕様の【STREET MODE】と走行会などのサーキット仕様の【RACE MODE】を切り替え可能で、街乗りもサーキットも行かれる方におすすめ。
特徴 | 一体型エアバッグハーネス |
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メーカー希望小売価格(税込) | 44,000円 |
サイズ展開 | L,2L |
バイク用エアバッグのおすすめ3つ目は「ヒットエアー 一体型エアバッグハーネスMLV-C」です。
ヒットエアー 一体型エアバッグハーネスMLV-Cは、ヒットエアー商品の中で最もスタンダードなモデルで、バイク用エアバッグの中でも価格は比較的控えめで、カラーバリエーションも豊富なのが特徴。個人的にはブラックが一番好きでした。
エアバッグ気質各所を大きくし、CO2ガスを最大限に利用して事故の衝撃を抑えてくれます。バイクと直接繋ぐことで、作動・展開の際に気室各所の固定収納ボタンが瞬時に外れるので、ワイヤレス型の誤作動などが不安な方にはおすすめ。
ハーネス上で肩周りがフリーなため、3cmほど余裕を持たせる作りとなっており、ウェストアジャストベルトでサイズ調節を可能に。サイズの調整が自由なので、夏用はもちろん、かさばりやすい冬用ジャケットの上からでも余裕で着用することができます。
特徴 | ・ジャケットタイプ ・肩肘にプロテクターと背中にソフト脊髄パッドを標準装備 ・首、背中、脇、尻への衝撃を緩和 |
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メーカー希望小売価格(税込) | 53,900円 |
サイズ展開 | M,L,XL,2XL,3XL,4XL |
バイク用エアバッグはハーネスタイプやベストタイプ以外にもジャケットタイプも人気が高く、デザインも通常のライディングジャケットと変わらずおしゃれなものが多いです。
ジャケット型エアバッグの中でも「ヒットエアー motorrad-2ジャケット」は特に人気が高く、エアバッグのだけでなく肩や肘にプロテクター、背中にソフト脊髄パッドを標準装備しているので、これ1枚羽織るだけでプロテクターと併用でエアバッグを身に付けつことができます。
さらにデザインもシンプルでおしゃれになっており、サイズ展開もMから4XL。価格帯も、エアバッグとプロテクターが併用できるのにも関わらず、とってもお手頃価格。
プロテクターの入ったジャケットをお持ちでない方は、せっかくならエアバッグも付いているジャケットを選ぶのはいかがでしょうか。
特徴 | キッズモデル |
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空いた時間に子供とタンデムでお出かけされるライダーさんには、ヒットエアーから販売されているヒットエアーの子供用バイク用エアバッグがおすすめ。
タンデムで事故った時、運転手よりも不安定なリアシートに座っている方は、吹き飛んで重いダメージを負うケースが多いですよね。子供を乗せて事故でも起こせば、第三者を除くと100%親の責任、親に危ないバイクに乗らされた子供は被害者で乗せた親は加害者だと思います。
後ろに子供が乗っているのに無茶な運転をしたり、自分だけ露出の少ない服装で子供は半袖短パンの毒親ライダー(失礼)をたまに見かけますが、本当に子供が可哀想だし側から見て正直印象が悪いです。
バイクに乗りたがる肝の座った子供をもたれた親御さんは、子供が将来バイクに乗りたいと思ってくれるよう、最低限プロテクターや高品質のエアバッグを用意してあげるべきではないでしょうか。
まだまだ公道ではバイク用エアバッグの普及率は高いとは言えないと思いますが、もしバイク用エアバッグを着用していれば助かった死亡・重体事故は多かったと思います。
連日のように悲しい交通事故のニュースが流れ、いつどこで自分が当事者になるか分からないので、できる限りの対策としてプロテクターはもちろんバイク用エアバッグの購入を検討してみるのはいかがでしょうか。
バイク用エアバッグはどれも値段が高く買い直さなくてもいいよう、自身のライフスタイルに合わせてしっかりと選ぶ必要があります。
安いからと言って並行輸入品などから購入すると、メンテナンス対象外になる場合もあるので、amazonや楽天市場で購入する際は保証が効くかどうかしっかり確認しましょう。
このブログでは他にもおすすめのバイク用品をご紹介しておりますので、ぜひ一緒にご覧頂ければ幸いです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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AWABLOGは、僕がバイクツーリングで訪れた場所や、バイクのカスタム、バイク関連の役に立つ情報を発信する個人メディアです。ツーリングで行って良かった場所、ツーリング中に出会った美味しい店などを紹介しています。 関西在住なので主に関西のツーリングスポットが多め。 バイク乗りに人気び定番ツーリングスポットはもちろん、誰も知らないような場所を開拓するのが好きなので、AWABLOGを通じて多くの人に広めるために定期的に更新していきます。ぜひ気になる記事があれば読んでみてください。
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